2009年5月12日火曜日

マイマイガ幼虫、岩手で大発生 触るとかぶれも


岩手県北部や盛岡市などでガの仲間マイマイガの幼虫が大量発生している。今の時期の幼虫は触ると赤くかぶれる恐れがあり、風に飛ばされて衣類に付着するケースも。発生は山間部だけでなく、住宅街にも広がっており、自治体などが注意を呼び掛けている。

 マイマイガはドクガ科で、毛虫の幼虫が糸を引いて樹上から下りてくることから、ブランコムシとも呼ばれる。岩手県内では4月下旬ごろから、住宅の壁などに産み付けられた卵塊から体長2、3ミリの幼虫が大量に出てきている。

 大発生の目安は1ヘクタール当たりに卵塊200個とされるが、4月の県の調査では、県北部の葛巻町などで1ヘクタールに3万個が確認されたという。

 岩手では1970年代まで約10年周期で発生したが、ここ30年間は目立った大量発生がなかった。昨夏に葛巻町や久慈市などで異常発生し、成虫が街の光に誘われて県央の盛岡市まで拡散したとみられている。

 普代村の公園「緑の村」では5月の大型連休以降、幼虫が発生したローラーすべり台を当面、使用禁止にした。村農林商工課は「駆除しているが、きりがない。観光客らは肌の露出を控えてほしい」と訴える。

 盛岡市には4月下旬以降、市民から駆除方法の問い合わせが30件以上あった。一日5、6件の相談が寄せられている二戸市では、防災無線などで注意を促している。

 大量発生はウイルスや菌類などの流行により2、3年で終わるとされる。県森林整備課は「カラマツなどの食害も心配。一日も早く終息してほしい」と話している。



2009年05月10日日曜日


原文:http://www.kahoku.co.jp/news/2009/05/20090510t33018.htm
河北新報社

また詳しくはこちらを参考してください。
株式会社環境コントロールセンター<ハエの情報>

オオチョウバエとは?

オオチョウバエ
主な種類
オオチョウバエ Telmatoscopus albipunctatus WILLISTON
ホシチョウバエ Psychoda alternata SAY

害虫のカテゴリ
不快害虫、混入異物
形態
 オオチョウバエの成虫は体長3〜5mmで、灰黒色。体表および翅全体に長毛を密生する。翅端に8個の白斑がある。幼虫は褐色で、頭部を除く全節背面に背硬板があり、成熟すると体長10mm余になる。蛹は暗褐色で、体長5〜7mm、カの蛹であるオニボウフラの形状に似る。
 ホシチョウバエは体長1.3〜2.0mmで灰色。幼虫は白色である。

分布
 日本全国に分布する。オオチョウバエは、北海道では少なく、近年分布を広げた。元来は熱帯系の昆虫であり、日本には比較的近年に侵入したものと考えられている。ホシチョウバエは全国に分布。

被害
 排水菅や汚水や下水、ユニットバスの浴槽下部に溜まった汚泥などから多数発生して、屋内を飛来して不快感や不潔感を与える。吸血や伝染病の媒介などの被害はないが、発生場所が不潔であるため、食品に混入した場合には、微生物汚染も懸念されている。幼虫が人体内に迷入した事例も知られている。

生態
 名前にハエと付いているが、カに近い仲間であり、昔はケチョウカと称されたこともあった。日本には30種あまりの仲間が知られているが、問題となるのは主にオオチョウバエとホシチョウバエの2種である。
 チョウバエ類は6〜10月にかけて成虫がみられ、8〜10月に2回のピークを持つようであるが、都市部の暖房が行われている建物内では、年間を通じて成虫がみられる。 チョウバエ類の幼虫は、腐植質に富んだ湿度の高い場所から発生するが、オオチョウバエはホシチョウバエより有機質で汚れた場所を好み、下水溝、浄化槽(腐敗槽)などの浮遊有機物(スカム)や内壁に付着した有機物から発生する。 幼虫は、腹部末端の呼吸管を水面に出しながら汚泥の表面などを這い回って空気呼吸を行い、水中を遊泳することはできない。
 成虫は羽化後4日頃から産卵を開始し、平均240個の卵を2〜3回に分けて産む。27℃飼育下では、卵期2日、幼虫期は約2週間で、4齢で蛹化する。蛹期は3〜4日で、成虫の寿命は2週間程度である。
 成虫は湿度が高く暗いところに見られ、夜間に活動する。昼間は物陰や壁面で休止しており、一般家庭では風呂場、キッチン、トイレの壁面に止まっていることが多い。

特記事項
 流しや風呂場の排水トラップや排水管を市販のパイプ洗浄剤で清掃する。


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CC.株式会社環境コントロールセンター:ハエの情報http://www.e-c-c.co.jp/gaichu/hae/index.html